デジタルプロモーションとは?意味やメリット、デジタルマーケティングとの違い


Writer:
山崎雄司
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デジタルプロモーションとは、デジタル技術を活用した販売促進活動のこと。

デジタルプロモーションとは


デジタルプロモーションとは、企業が、ITやインターネットなどのデジタル技術を活用し、自社の商品・サービスをプロモーションすることをいう。具体的には、各種SNSへの広告掲載や、YouTubeなどの動画サイトに動画広告を掲載するといったように、デジタル媒体における広告・宣伝活動を実施する。

デジタルプロモーションのメリット


幅広いリーチ

デジタルプロモーションのメリットの一つが、時間と場所を問わず、インターネットを介して幅広いユーザーにリーチできることである。InstagramやTikTokなどのSNSを利用した場合、拡散力が高いため、より多くのユーザーへ効果的なアプローチが可能である。

ターゲットへの認知拡大

デジタルプロモーションでは、データを活用してターゲットを絞り込み、効率的な施策を打つことが可能である。特定のデモグラフィックや興味・関心に基づいてユーザーをセグメントすることで、コンバージョンにつながりやすいターゲットに対して効率的な認知拡大が期待できる。


リアルタイム性

デジタルプロモーションでは、広告やキャンペーンの効果をリアルタイムでモニタリングし、データを収集することが可能。デジタルツールを用いると、クリック数やCVR(コンバージョン率)などの指標を随時追跡でき、広告の効果検証および修正をタイムリーに実施できる。


費用対効果

デジタルプロモーションは一般的に、従来の広告手法に比べてコストを抑えることができる。たとえばインターネット広告の場合、出稿時に単価や広告費の上限を設定することができるため、少ない予算で広告運用を始めることができる。また、デジタルメディアを活用することで、神媒体で発生する印刷や送料などの物理的なコストを削減することも可能である。


対話とユーザーエンゲージメントの促進

デジタルプロモーションは、ユーザーとの対話を促進し、ユーザーエンゲージメントを向上させることができる。SNSを用いたり、自社Webサイトなどでインタラクティブコンテンツを制作・運営したりすることで、ユーザーとの双方向なやり取りが実現できる。インタラクティブなコミュニケーションは、ユーザーとブランドとの関係性を深め、エンゲージメントの促進につながる。

デジタルプロモーションの手法


SNSマーケティング

InstagramやX(旧Twitter)などのソーシャルメディアプラットフォームを通して商品・サービスを宣伝したり、ユーザーと対話を行ったりする。ブランドや商品の認知を高め、信頼を獲得し、最終的に購買につなげていく。


検索エンジンマーケティング(SEM)

Googleなどの検索エンジンから、特定のサイトやランディングページへの訪問者を増やすためのマーケティング手法の総称である。代表的な手法としては、SEOリスティング広告などが挙げられる。


コンテンツマーケティング

ブログ記事やオウンドメディアといったコンテンツを通して有益な情報を提供し、潜在顧客のニーズを育成することで顧客化を目指す手法。たとえば、Webサイトでホワイトペーパーを提供したり、調理家電メーカーが商品を使った料理の作り方をSNSで配信したりするといった事例が考えられる。


インフルエンサーマーケティング

インフルエンサー(影響力のある個人や団体など)のSNSアカウントと提携し、彼らのフォロワーに対して商品・サービスを紹介する手法。インフルエンサーの信頼性や影響力を活用し、広告やレビューを通じて企業やブランド、商品を認知させ、ターゲットユーザーの購買行動に影響を与える。

メールマーケティング

顧客に対して、あらかじめ用意しておいた配信リストに対してメールを送信し、特別なオファーや新商品の情報などを提供する手法。継続的な顧客関係を構築することで、企業やブランドのファンを増やし、売り上げを促進する。


ウェビナー・オンラインセミナー

オンラインで行うセミナーをウェビナーという。場所を問わず、人数制限も基本的にないため、多くのユーザーを集めることができる。アナログ方式のプロモーションとは参加者層が異なることが多いので、これまでのプロモーションで開拓できなかった新たなターゲット層の獲得が期待できる。

デジタルプロモーションの進め方


目標の設定

まずは、デジタルプロモーションにおける具体的な目標を設定する。たとえば、ブランド知名度の向上、リードの獲得などが考えられる。同時に予算も確認しておくと安心だ。
 

ターゲットの設定

マーケティング活動の対象となるターゲットユーザーを抽出する。効率よくコンバージョンへと導くために、デモグラフィック情報や興味関心、購買行動などの要素を考慮して、可能な限り詳細にターゲットを設定する。

デジタルチャネルの選択

設定したターゲットに対し、最も効果的にアプローチできるデジタルチャネルを選択する。たとえば、ソーシャルメディアやSEM、コンテンツマーケティング、メールマーケティングなどが挙げられる。

データ分析と最適化

デジタルマーケティングの活動をモニタリングし、データを分析して効果を評価する。クリック率やCVR、売上額などの指標をリアルタイムで追跡し、PDCAサイクルを回して施策の最適化を繰り返し行うことが大切である。

デジタルマーケティングとデジタルプロモーションの違い


デジタルマーケティングとは、企業が顧客に商品・サービスを選んでもらうまでに取り組むプロセス(マーケティング)を、インターネットやアプリ、AIといったデジタル技術を活用して行うことを指す。具体的には、オンライン上でのプロモーションや、オンライン上での行動履歴、販売促進のための各種チャネル(SNS、メール、LINE、スマホアプリ)などが挙げられる。
デジタルプロモーションは、デジタルマーケティング施策の一つであり、なかでも広告宣伝に特化した活動のことを指す。

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