CVR(コンバージョン率)とは? 意味と計算方法、平均値、CVRの改善方法


Writer:
山崎雄司
  • facebook
  • Twitter
  • LINE

CVRとはConversion Rateの略で、「コンバージョン率」と訳される。Webサイト訪問者のうち、商品の購入や問い合わせなどそのWebサイトの目指す最終成果(コンバージョン/CV)に至った件数の割合を表す数値を指す。

CVRとは 


CVR(コンバージョン率)とは、Webサイトへの訪問者に対してどのくらいの効果(コンバージョン/CV)があったのか、その達成度を効率的に測る指標のこと。CVとは、直訳すると「転換」「変換」という意味を持ち、マーケティングの分野ではサイトを訪れた見込み客によって実行される最終的な成果を指す。たとえば、ECサイトの場合は実際の商品購入や契約に至ること、企業サイトであれば問い合わせや各種資料請求、会員登録に至ること等と、CVの具体的な内容はWebサイトの目的によって異なる。CVRは、Webサイトの運用状況の把握や改善点の洗い出しなどにおいて重要な指標である。

あわせて読みたい:コンバージョン(CV)とは?意味やマーケティングにおける活用方法 (customer-rings.com)

CVRの計算式


CVRは、以下の計算式で算出される。

CVR=CV(コンバージョン)数÷サイトへの訪問数(セッション数)

どのCV数やセッション数を用いるかでCVRの数値は異なってくるため、あくまで一つの指標である点を意識する必要がある。

CVRの平均値

 
一般的にCVRの平均値は2~3%とされるが、広告の種類や業界によってCVRの平均値は大きく異なる。自社のCVRが、自社が属する業界の平均以下であれば、改善が必要と考えられる。
また、前述の通り、何をCVと設定するかによってもその平均値は変わる。たとえば、問い合わせや資料請求をCVとした場合、CVRは高くなりやすい。一方、商品の購入や契約などをCVにした場合は、CVのハードルが上がるためCVRは低下する傾向がある。つまり、CVの内容やハードルの高さがCVRに大きく影響を及ぼすため、一般的な平均値は目安に留め、自社のCVRの推移や傾向を把握して改善へとつなげていくことが重要だ。

CVRを上げるには  


ターゲットのペルソナを設定する

CVの高い層を取り込めるサイト作りのためには、自社のターゲットとなるユーザーのペルソナを具体的に設定することが重要だ。ペルソナとは、自社の商品やサービスを利用する象徴的な顧客像のことである。氏名、住所、年齢、住所などの基本的な属性に、趣味や性格、ライフスタイルといった詳細な情報を加え、リアリティのある架空のユーザー(ペルソナ)を定義する。 それをもとに顧客ニーズを捉え、ターゲット層への訴求力の高いサイトや広告を作成することで、CVR向上につながる。

キーワードの見極め

サイトのアクセス数が多いにもかかわらずCVRが低い場合、本来のターゲットでない客層が訪れている可能性も。本来のターゲットのニーズは何か、そこから入力するであろう検索内容、マッチタイプの組み合わせなどを含めて集客キーワードを抽出する必要がある。その際、自社の設定したペルソナに合ったキーワードを複数組み合わせることが大切だ。キーワードプランナー等を活用しながら、集客できる検索用語を見極めよう。

あわせて読みたい:キーワードプランナーとは?登録方法・使い方・メリットなど (customer-rings.com)

導線をシンプルにする

CVR向上のためには、CVに至るまでのユーザーのストレスをできる限り減らすことが大切だ。まずはユーザーが途中で離脱することなく、円滑に目的のサイトへたどり着けるような導線作りを心掛けたい。具体的には、ヘッダーやフッター、グローバルナビゲーションなどを工夫することで、同線の強化を図ることができる。
また、最終的にコンバージョンに導くボタンやリンクのことをCTA(Call To Action)と呼ぶが、訪問者を具体的な行動に誘導できるよう、わかりやすい配置やクリックしやすい大きさにするといった工夫が必要となる。

スマホへの最適化 

現在WebページはPCよりもスマートフォンやタブレットで閲覧する人が多いとされる。デバイスによってレイアウトが崩れてしまったり、読みづらかったりするようなことがあるとユーザーの離脱に直結しかねないため、レスポンシブ対応は必須である。また、モバイルサイトにおける表示スピードの速さも非常に重要である。コンテンツの整理を行い、ユーザーが素早く必要な情報にアクセスできるように、スマホへの最適化を図っていこう。

魅力的なコンテンツを作る

サイトを訪れた際、最初に表示されるトップページは、商品や自社についての情報を正確かつ適切に盛り込み、Webサイトの目的が明確にターゲットへと伝わるような魅力的なページを作ることが重要だ。開発エピソードや顧客の声を紹介するなど、ユーザーの信頼を得やすいコンテンツを作り、写真や動画を活用して自社や商品をわかりやすく紹介することで 、ユーザーの離脱を防ぎ、CVへとつなげることが可能となる。

PDCAを回す

Webサイトは一度作成したら終わりではない。PDCAサイクルを回し続け、各施策に対して定期的にCVRを確認し分析することで、ターゲットへの訴求力が高いコンテンツや改善点の把握ができる。CVRの推移からユーザーのニーズを丁寧に分析し、地道な改善をし続けていくことが大切だ。

メルマガ登録
  • facebook
  • Twitter
  • LINE