マーケティングコンサルタントとは?仕事内容や職種、資格、費用相場


Writer:
山崎雄司
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マーケティングコンサルタントとは、マーケティング専門のコンサルタントのこと。企業のマーケティング課題を抽出し、その解決のためのアドバイスや実行支援を行う。

マーケティングコンサルタントとは


マーケティングコンサルタントとは、企業や組織が市場で成功するための戦略的なアドバイスと支援を提供する専門家のことである。彼らは市場調査、ブランド戦略、広告キャンペーン、デジタルマーケティングなど、幅広いマーケティング領域で活動し、ビジネスの成長を促進する役目を担う。

マーケティングコンサルタントの仕事内容


1. マーケティング課題の抽出

クライアントが目指すゴールを達成するために、顧客の情報や市場調査のデータなどから分析を行い、課題を洗い出す。

2. 戦略の策定

抽出された課題を解決するために、市場動向の分析、競合分析、顧客セグメンテーションなどを通じて、最適なマーケティング計画を策定する。

3. マーケティングの最適化

既存のマーケティング手法を見直し、修正する。たとえばWebサイトの改善やソーシャルメディア戦略、コンテンツマーケティング、電子メールマーケティングなど、デジタルプラットフォームを効果的に活用する方法を提案し、ROIを最大化する。


4.キャンペーンの効果測定

データの活用によりリアルタイムで戦略を最適化する。顧客行動データ、市場調査結果、広告キャンペーンのパフォーマンスデータなどを分析し、戦略の効果を評価し、必要に応じて改善策を提案する。

マーケティングコンサルタントの代表的な職種


マーケティング戦略コンサルタント

企業やクライアントのビジョンと目標に基づいて、全般的なマーケティング戦略を策定し、実行計画を立案・支援する専門職。市場分析、競合分析、ブランド戦略の策定など、マーケティング領域全般に関するアドバイスを提供する。


デジタルマーケティングコンサルタント

SEO、デジタル広告、SNSマーケティング、メールマーケティングなど、デジタルプラットフォームを活用してクライアントのマーケティング課題を解決する専門職。


広告コンサルタント

広告戦略の立案と実行支援に特化したコンサルタント。テレビ、ラジオ、新聞、屋外広告などのマス広告に加え、最近では、インターネットやSNSといったデジタルメディアでの広告を専門とするコンサルタントも増えている。こうしたコンサルタントについては、リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などさまざまな形態を熟知し、各プラットフォームのサービスやツールに精通したコンサルティングが求められ、「キーワード選定のツール」や「広告運用ツール」「効果測定ツール」などあらゆるツールを使いこなしてPDCAを回しながら、課題と向き合っていく。



マーケティングコンサルタントに役立つ主な資格


中小企業診断士

中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家を、中小企業診断士という。中小企業診断士になるためには、一般社団法人中小企業診断協会が実施する「中小企業診断士試験」の第1次試験と第2次試験に合格し実務補習を修了する、もしくは第1次試験に合格後に診断実務に従事する必要がある。なお、中小企業診断士は、経営コンサルタント唯一の国家資格である。

MBA

Master of Business Administrationの略で、大学院の経営学の修士課程を修了した人に与えられる学位。「資格」ではないものの、経営に関する高度な知識を有していることを証明するものであるため、就職や昇進に有利になる場合も。

マーケティング検定

マーケティング検定は、公益社団法人日本マーケティング協会が主催する試験。マーケティングの知識や実践能力を測定する。受験級はレベル別に1~3級が用意されている。

マーケティングコンサルタントの費用相場

マーケティングコンサルタントに業務を依頼する場合、費用は依頼する内容によって異なる。一般的に、単発での戦略の立案や現状分析、改善提案に5~20万円程度かかるといわれている。また、Webサイトのアクセス解析ツールを利用したコンサルティングは、単発で数十万円かかるケースも。経営戦略として月額で依頼する場合は、月30万円程度からだが、大企業だと800万円程度かかることもある。
コンサルティング会社やコンサルタントによって専門分野などが異なるため、料金体系とあわせて事前に確認したい。

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