キーワードリサーチとは?意味や目的、手順、ツール、キーワードプランナー


Writer:
山崎雄司
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キーワードリサーチとは、ユーザーがWeb上で検索するキーワードについてリサーチするプロセスのこと。

キーワードリサーチとは


キーワードリサーチとは、自社の商品・サービスに興味や関心を抱くユーザーが、Web上でどのような言葉やフレーズを使って検索しているかを探り、分析するプロセスのことである。検索されやすいキーワードをもとにコンテンツを制作することで、インプレッション(表示回数)が増加し上位表示を目指しやすくなるため、SEO(検索エンジン最適化)対策の一つとして重視されている。
また、綿密なリサーチによって探し出したキーワードから、ユーザーが何を求めているか、どのような悩みや課題を抱えているかを把握することができるため、検索ニーズに合った広告戦略が可能となり、広告効果の最大化やROIの向上も期待できる。
なお、キーワードの文字数によって、ビッグキーワード、ミドルキーワード、ロングテールキーワードなどに分けられる。


キーワードリサーチの目的


インバウンドトラフィックの増加

インバウンドトラフィックの増加とは、Webサイトに訪問するユーザー数の増加を指す。基本的には、検索エンジンからのトラフィック(オーガニックトラフィック)の増加が目的となる。そのためには、検索されやすいキーワードを用いてコンテンツを制作するなどのSEO対策が重要である。また、SNSやメールの活用、オンライン広告の制作、被リンクの増加などもインバウンドトラフィックの増加につながる。


競合分析

競合他社のWebサイトを分析することで、ユーザーが検索の際に使用するキーワードの発見につながることも。それに基づいてコンテンツの改善点を洗い出したり、自社の強化したい部分を見直したりすることができる。
 

コンテンツ戦略

キーワードリサーチで抽出したキーワードをコンテンツに盛り込み、ターゲットの決定や分析、SEO対策などを適切に行うことによって、戦略的なコンテンツマーケティングが可能となる。一度作ったコンテンツは蓄積され、長期間にわたって繰り返し活用することができるため、長い目で見たときに費用対効果が高いといえる。


キーワード広告

キーワード広告とは、ユーザーがWebサイトで検索エンジンに入力した語句(キーワード)に関連する広告のことで、リスティング広告に代表される。設定するキーワードが広告出稿時の効果や予算に直結するため、リスティング広告の費用対効果の検討の際に、キーワードリサーチが必要となる。


キーワードリサーチの手順


1.ビジネスゴールの明確化

まずは、キーワードリサーチの目的(ビジネスゴール)を明確にする。たとえば「ブランドの認知度向上」「インバウンドトラフィックを増やす」「商品・サービスの売り上げ増加」など、具体的にイメージしやすいゴールを設定する。
 

2.ターゲットオーディエンスの理解

次に、ターゲットオーディエンスを明確にし、どのようなキーワードを用いて検索しているかを把握することで、興味・関心の傾向やニーズを理解する。


3.キーワードリサーチツールの活用

キーワードリサーチツールを活用すると、提案された関連キーワードの検索ボリュームや競争度、関連性などを調査することが可能である。さらに、新しい関連キーワードのヒントを得ることもできる。
 

4.キーワードの評価

調査したキーワードを評価し、採用する。まずはビッグキーワード(主軸となる一般的なキーワード)と、ミドルキーワード(ビッグキーワードよりも具体的な2語からなるキーワード)を抽出し、その中からビジネスゴールとターゲットオーディエンスに適したものを選択する。
 

5.ロングテールキーワードの検討

ロングテールキーワードとは、ビッグキーワードやミドルキーワードよりも検索ボリュームが少なく、3語以上からなるキーワードのことである。特定のニーズに対応したキーワードであり、競合との差別化において重要なポイントとなる。
 

6.競合分析

競合他社がどのキーワードで検索されているか分析し、競合の激しいキーワードと競合の少ないキーワードを把握する。
 

7.キーワードストラテジーの策定

自社で抽出したキーワードや競合の状況などから、コンテンツやSEOの戦略を策定する。具体的には、どのWebページやコンテンツに、どのキーワードを組み込むかを計画する。
 

8.定期的なモニタリングと改善

市場は変化が激しく、キーワードリサーチも常に変化しているので、競合他社の動きや最新のトレンドに合わせてキーワードを調整する必要がある。そのため、キーワードのパフォーマンスを定期的にモニタリングし、改善を実施することが大切である。

キーワードリサーチツール


キーワードリサーチツールとは、検索するキーワードのボリューム(=検索件数)や競合性、関連キーワード、順位などを調査できるソフトウェアやオンラインツールのこと。サイトの運営者やWebコンテンツ制作者などが、効果的なキーワードリサーチを実施するために活用する、あらゆるタイプのツールが存在する。キーワードツールには、主に以下の機能を備えている。
 

キーワード提案

キーワードリサーチツールは、業界に関連するキーワードを見つけるための提案機能を持っている。特に新しいキーワードのアイデアを見つけるのに役立つ。
 

検索ボリューム情報

キーワードリサーチツールは、月単位など一定期間において、特定のキーワードが検索エンジンで検索された頻度を評価することができる。検索ボリュームが多いキーワードは注目度が高く、需要の高さを示すと考えられる。
 

競争度評価

検索エンジンにおいて、特定キーワードの競争が激しいかどうかを測ることを指す。特定キーワードに対する検索ボリュームだけでなく、関連コンテンツの数や検索結果の品質などといった複数の要素から成り立っている。
 

関連キーワード

キーワードリサーチツールは、検索エンジンに入力されたキーワードに対し、さらに関連するキーワードやフレーズを提案できる。これによりトピックの幅を広げ、関連するキーワードまで含めたコンテンツの制作が可能となる。
 

ランキング分析

キーワードリサーチのツールには、競合他社のWebサイトや、特定キーワードに関するランキングを確認できる機能が備わっているものもある。ランキングの分析結果をもとに、自社のWebサイトやコンテンツのパフォーマンスを評価することが可能。
 

フィルタリングとキーワードの管理

キーワードリサーチツールのフィルタリング機能を活用することで、検索ボリュームや競合性、関連度といった要素に基づいてキーワードをフィルタリングし、管理することができる。

Googleキーワードプランナー


キーワードリサーチツールの代表的なものとして「Googleキーワードプランナー」(以下、キーワードプランナー)」がある。Google広告の機能の一部であり、Google広告を出稿する前のキーワード選定をサポートする機能が備わっている。SEO対策のために利用しているケースも多く、キーワードプランナーを活用して自社の商品・サービスとの関連性が高いキーワードを見つけることが容易となる。

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