品質スコアとは?意味や要素、メリット、改善ポイント、確認方法


Writer:
山崎雄司
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品質スコアは、Googleが定めるWeb広告コンテンツの品質を評価する指標のこと。検索エンジンはユーザーに最適なコンテンツを提供するために、品質スコアを考慮してランキングを決定するため、品質スコアは特に検索エンジン最適化(SEO)において重要な指標である。

品質スコアとは


品質スコアとは、キーワードに対するWebコンテンツの評価を表す、Googleが定める指標のこと。広告の掲載順位を決定する広告の「品質」がどれほどなのかが数値化される。広告やランディングページと、ユーザーの検索意図の関連性が高いほど品質スコアは高まり、掲載順位を決定する広告ランクにも影響する。なおYahoo!では「品質インデックス」と呼ぶ。

品質スコアを上げるメリット


広告ランク(オークションランク)の上昇につながる

品質ランクと広告ランクは別物で、広告ランクを算出するための要素の一つに品質スコアがある。広告ランクは「入札単価」や「広告の品質」などによって決まるため、品質スコアを上げることで検索結果のページの上位に表示されやすくなる。それによってユーザーがコンテンツを閲覧する機会が増えるため、クリック数の上昇につながる。

広告費を安く抑えられる

前述の通り、品質スコアを上げることで広告の掲載順位を上げられれば、検索結果ページにおいて上位表示させるためにクリック単価(CPC)を高く入札する必要がなくなる。そのため、広告費が節約でき、CPAの改善にもつながる。


品質スコアを決める3つの要素


推定クリック率(推定CTR、推定クリック値)

広告主の広告が表示された場合にクリックされる可能性の高さを示す。過去のクリック率や過去のインプレッション数(IMP)、広告の掲載順位などにより判定される。


広告の関連性

ユーザーの検索意図やニーズにどの程度一致しているかを示す。ユーザーの検索クエリと広告文の関連性が判断材料となる。


ランディングページの利便性

ランディングページ(LP)が、広告をクリックしたユーザーにとってどの程度関連性があり有用であるかを示す。読み込み時間やCTAボタンの分かりやすさなど、さまざまな判断基準がある。


品質スコア向上のポイント


適切なキーワードの使用

広告の関連性を高めるには、キーワードを適切に配置する必要がある。キーワードプランナーなどを活用して関連性の高いキーワードを抽出し、自然な形で文章に組み込むことで、品質スコアの向上につながる。同時に、商品やサービス独自の強みをアピールし、オリジナリティのある表現を組み込むことも大切である。


情報の正確性

信頼性の高い情報源からの引用や事実確認を行うことも品質スコアの向上に役立つ。また、会社情報やユーザー評価、プライバシーポリシーやセキュリティポリシーなどを記載し、ページの透明性を高めるのも有効だ。ページの信頼性を保つことで、品質スコアはもちろん、CVの向上にもつながる。


読みやすさ

分かりやすい表現や適切な文法を使用することで、読者がコンテンツをスムーズに理解できるようになる。また、CTAボタンを適切に設置することで、利便性の向上だけでなく、確実なCVへと誘導することが可能。スマホやタブレット端末、PCなどのデバイスに対応できるようにLPを設計し、利便性を向上させることも品質スコアに直結する。また、読み込み時間もできる限り短くなるよう、画像ファイルや不要なHTMLコードなどにも注意したい。

品質スコアの確認方法


Google広告

Google広告にログインし、左メニューから「キーワード」を選択。グラフの上にあるツールバーの「表示項目」からプルダウンで「キーワードの表示項目を変更」をクリックし、「品質スコア」セクションを展開。現在の品質スコアと各要素(品質スコア・ランディングページの利便性・推定クリック率・広告の関連性)から該当するものを選択して、データ表に追加。「適用」をクリックして確認できる。

Yahoo!広告

新しい広告管理ツールの場合、広告管理ツールで「検索広告」のアカウントを表示させ、サイドメニューから、「キーワード」をクリックすると、キーワード一覧に品質インデックスの項目が表示される。
算出要素の評価値を確認する場合は、続けて画面右側の「表示項目」タブから「表示項目の編集」を選択し、「広告の関連性」「ランディングページの利便性」「推定クリック値」にチェックを入れ、「適用」ボタンをクリックする。

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