ネイティブ広告とは?意味や種類、メリット、ディスプレイ広告との違い


Writer:
山崎雄司
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ネイティブ広告とは、広告主が自社の商品やサービスを宣伝するために特定の媒体に合わせてデザインやコンテンツを調整し、自然な形でユーザーにアプローチする広告のこと。

ネイティブ広告とは


ネイティブ広告は、ウェブサイトやアプリの中で、コンテンツに溶け込むように配置される広告のこと。デザイン、内容、フォーマットを媒体のコンテンツに合わせて調整したうえで掲載されるため、ユーザー体験を妨げることなく 自然な形でアプローチすることができる。ユーザーに受け入れられやすく、CTR(クリック率)やCVR(コンバージョン率)が高くなる傾向がある。ネイティブアド と呼ぶこともある。


ネイティブ広告の種類


ネイティブ広告には、記事広告やビデオ広告、ソーシャルメディア広告など、さまざまな形態がある。さらに掲載する媒体によっても種類が異なるため、広告主はそれぞれの媒体に合わせた戦略を考える必要がある。ネイティブ広告の主な種類は以下の通り。

① インフィード型:ネイティブ広告のなかでも最ももっとも一般的な種類。メディア内の記事に溶け込んで表示されるものや、Facebookなどのフィードに表示される広告のこと。

② ペイドサーチ型:GoogleやYahoo!の検索結果内に、広告以外のコンテンツと並んで表示されるリスティング広告のこと。


③ レコメンドウィジェット型:媒体内の特定の記事を読んだ後に画面下部に表示される「この記事もオススメ」といったレコメンドに、一般記事に溶け込む形で表示される広告。

④ プロモートリスティング型:特定のサイト内検索結果に出てくる検索連動型の広告のこと。代表的な媒体は、「食べログ」「ぐるなび」「Amazon」「楽天市場」など。

⑤ ネイティブ要素のあるインアド型(IABスタンダード) :ディスプレイ広告の枠内に表示させる広告。メディア内の一般記事と親和性の高いコンテンツを広告として配信するもの。現在IAB(ネット広告業界団体Interactive Advertising Bureau)の基準を満たした広告枠でないと配信することができず、アメリカでの配信を中心とした広告手法。

⑥ カスタム型(その他):①~⑤に当てはまらないネイティブ広告。企業の公式LINEスタンプなど、ファンづくりのために行うプロモーションなどもこれに当てはまる。

ネイティブ広告のメリット


ネイティブ広告は、一般的に広告として認識されにくいため、ユーザーに受け入れられやすい傾向がある。従ってブランドイメージの向上やコンバージョン率の向上につながる可能性が高い。また、広告主は自社の商品やサービスを、適切な媒体で宣伝することができるため、信頼性や認知度の向上にもつながりやすい。なお、SNSのネイティブ広告を利用した場合、話題性次第ではユーザーによって拡散してもらえる可能性も高まる。

ネイティブ広告のデメリット


ネイティブ広告はそれぞれのコンテンツに合わせて広告の素材を用意する必要があるため、クリエイティブ等を作成する手間がかかる。また、ユーザーに広告として認識されていない状態で閲覧開始される可能性が高いため、後から広告だと気付いたユーザーからの反感を買うことも考えられる。 活用の際には、JIAA(一般社団法人 日本インタラクティブ広告協会)が策定するガイドライン「ネイティブ広告に関する推奨規定」に目を通し、広告であることが明確にわかるように示すことが重要である。(ネイティブ広告に関する推奨規定 – 一般社団法人 日本インタラクティブ広告協会|JIAA

ディスプレイ広告との違い


ネイティブ広告は、Webサイトやアプリのコンテンツと一見同じような形式で表示されるのに対し、ディスプレイ広告はテキストに加えて画像や動画を用いたクリエイティブが表示される。さらに、ディスプレイ広告はコンテンツとは別に広告スペースが用意されているため、ユーザーはより広告であることに気づきやすい。


ネイティブ広告のポイント


ネイティブ広告は、一般記事と馴染むように配置されるため、他の一般記事を読んだときと同様の体験をユーザーに提供することが大切になる。そのために、まずは掲載媒体の読者層をきちんと理解し、オーディエンスや媒体の内容が自社のターゲット層とマッチしているかを確認することが重要。ユーザーの興味関心に沿った内容のコンテンツを作成することでシームレスなユーザー体験を実現し、ユーザーに伝えたいことを自然な形で届けることを意識したい。

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