インタラクティブコンテンツとは?意味やメリット、種類、事例


Writer:
山崎雄司
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インタラクティブコンテンツとは、企業側が情報を一方的に発信するのではなく、ユーザーの求める情報や反応を反映させた、双方向コミュニケーション型のWebコンテンツのこと。

インタラクティブコンテンツとは


インタラクティブ(interactive)は「双方向」や「対話」という意味を持ち、「インタラクティブコンテンツ」は企業とユーザー間に双方向性を持たせるWebコンテンツのことをいう。
インタラクティブコンテンツは、ユーザーがコンテンツに参加せずに受動的に閲覧するだけのWebサイトと異なり、ユーザーの商品理解に応じて提示する情報をコントロールできるため、顧客一人ひとりのニーズに合った商品や情報の提供が可能。ユーザーの記憶に残りやすい傾向があり、訴求力も強く、認知および理解の促進効果が高いのが特徴といえる。
なお、企業が一方的に情報を提供するコンテンツは「パッシブコンテンツ」と呼ばれる。これは、ユーザーは受動的に情報を得るのみのコンテンツであり、企業にとっては情報を操作されることなくそのままの形で提供したいときに活用する。

インタラクティブコンテンツのメリット


ユーザーエンゲージメントの向上

ユーザーが積極的にコンテンツに関わりながら参加するなど、ユーザー主導のコミュニケーションを促すことで、ユーザーはブランドや商品に対してより深く興味を抱くことができる。さらに、関わりが深まると企業やブランド、商品への愛着が芽生え、ユーザーエンゲージメントの向上につながる。

パーソナライズされた体験

インタラクティブコンテンツは、ユーザーの属性や行動に基づいて個別にカスタマイズされる。たとえば動画コンテンツの場合、ユーザー名を挿入したり、サービス内容をユーザーごとに最適化したりするなど、ユーザーごとにパーソナライズされた体験を提供することが可能。そのため、一斉配信メールやマス広告よりも関心を持たせることができる。

インタラクティブコンテンツのデメリット


開発コストと時間

パッシブコンテンツと比較すると、インタラクティブコンテンツの開発には高い構築コストと制作時間がかかることが多い。無料で利用できるツールもあるが、より多機能で本格的なツールを導入する場合は、費用対効果を見極める必要がある。また、コンテンツ公開後の維持費用や更新費用もかかるため、予算だけでなく専門的な知識も欠かせない。

対応デバイスの制限

双方向でのコミュニケーションを実現できるプラットフォームは限られており、特定のデバイスに限定される場合も。そのため、インタラクティブコンテンツを利用できるのは、対応デバイスを利用しているユーザーのみに制限されてしまうことがある。

表示速度の低下

インタラクティブコンテンツは、処理能力やメモリなどのハードウェアリソースを必要とする。そのため、高度なグラフィックスやリアルタイム性にこだわりすぎてしまうと、ユーザーのデバイスに負担をかけてしまい、表示速度などに影響を及ぼす場合も。表示速度の低下は、Googleなどの評価が下がるリスクのほか、ユーザーが読み込みを待ちきれずに離脱してしまう恐れもある。

インタラクティブコンテンツの種類


インタラクティブ動画

インタラクティブ動画とは、視聴するのみではなく、ユーザー参加型の動画のことをいう。たとえば、動画に仕掛けられたボタンをクリック・タップするといったアクションをユーザーに促し、双方向でのコミュニケーションを実現させる。ユーザーは、購入意欲を保ったまま動画からサイトにダイレクトに遷移できるため、高確率でコンバージョン(商品購入やサービスの申し込みなど)獲得が期待できる。


見積もり・計算ツール

見積もり・計算ツールは、ユーザーが入力した数字に基づいて商品・サービスの費用や見積もり額を計算する。自動的にコストの合計料金や見積もりが計算され、資産運用や毎月のローン支払い額の見直し、保険商品などの見積もりなどで使用される。コンバージョン(契約・購入など)に直結する重要なコンテンツといえる。

ゲーム・クイズ

ゲームやクイズのコンテンツは、質問と回答で表示される画像や、動画で構成される。ユーザーはゲームやクイズを通じて、楽しみつつ能動的にコンテンツに参加できるうえ、その時の選択によって表示される内容が変わるため、何度も訪問したいという気持ちにさせることができる。これにより、効果的な商品理解やエンゲージメントの向上につながる。

チャットボット

チャットボットとは、Webサイトやアプリ上で、テキストまたは音声によるユーザーの簡単な相談や質問に対して、ロボットが自動応答するシステムのこと。時間を問わず、ユーザーからの簡単な問い合わせに迅速かつ的確に回答してくれることが特徴だ。カスタマーサポートや各種手続きのサポートを目的に導入するケースが多い。

インフォグラフィック

インフォグラフィックは、言語化の難しい情報やデータを、グラフやダイヤグラム、フローチャートといった画像や動画で分かりやすく可視化するもの。たとえば、グラフの一部をクリックすると、数値を見やすく拡大表示したり、詳しい解説文を表示したりする。ユーザーが一目で内容を把握しやすくなるのが特徴。

ホワイトペーパー・電子カタログ

ホワイトペーパーや電子カタログも、インタラクティブコンテンツの一つである。動画や分岐ボタン、インフォグラフィックなどを配置し、ページ遷移の記録や閲覧したサイトなどの履歴を追跡する機能を実装できる。紙媒体では表現できない双方向性や、リッチな表現が可能である。

診断テスト

診断テストも、ユーザーの能動的なアクションを引き出すインタラクティブコンテンツである。基本的な流れとしては、ユーザーが自ら該当する選択肢をクリックして進めていき、結果画面で回答内容に応じた商品・サービスを紹介する。回答する過程でユーザーの潜在ニーズを引き出し、最適化された商品・サービスの提案ができるため、コンバージョンにつながりやすい。

インタラクティブコンテンツの事例


生命保険会社の場合

ある生命保険会社では、Webサイトに保険料のシミュレーターを導入している。ユーザーが生年月日や性別といった情報を入力していくと、毎月の保険料が瞬時に計算される仕組みとなっており、表示されたプランを即時オンラインで申し込むことが可能。
更新の案内をする際には、更新手順を説明したコンテンツに加え、名前や現在の保険料、個別に最適化されたおすすめのプランの紹介など、パーソナライズされたコンテンツを制作・提供している。

化粧品メーカーの場合

ある化粧品メーカーでは、オンラインショッピングサイトにおけるユーザーの購入履歴や、AIを活用したチャットボットでの対話内容を基に、個別にカスタマイズされた情報をリアルタイムで提供している。たとえば、チャットボットで展開される美容相談の内容から、ユーザー一人ひとりに最適化したアドバイスやおすすめ商品の提案、商品のカラーバリエーションの紹介などを実施している。

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