ユーザーインターフェースとは？ 意味やGUIについて、ポイント、UXとの違い

ユーザーインターフェースとは

ユーザーインターフェース（UI）は、ユーザーである人間と製品やサービスが情報をやり取りする際の接点（インターフェース）のこと。コンピューター関連でいうと、さまざまな機器や、マイクやスピーカーといった音声入力装置、ディスプレイなどの画面表示装置があげられる。Webサービスにおいては、Webページのデザインやフォントなども含まれる。
ここでは主に、Webページについてのユーザーインターフェースについて取り上げる。

ユーザーインターフェースの2つの種類

GUI

GUIは、Graphical User Interface（グラフィカル ユーザー インターフェース）の略。アイコンやボタン、ウィンドウなどのグラフィック要素を使用し、ユーザーが直感的にコンピューターを操作するためのインターフェースである。ユーザビリティが高く、視覚的に魅力的で、初心者でも簡単に操作できるため、専門的な知識がなくても簡単に扱うことができる。GUIは1984年にAppleが発売したMacintosh（マッキントッシュ、Mac）で一般化。その後Windowsでも採用され、コンピューターにおけるUIが向上する大きなきっかけとなった。

CUI

CUIは、Character User Interface （キャラクター ユーザー インターフェース）の略で、GUIの前身ともいわれる。テキストベースのインターフェースで、ユーザーがテキストでコマンドを入力して、コンピューターを操作する方法である。CUIは、GUIに比べて高度な操作が可能であり、コンピューターの管理者やプログラマーにとっては欠かせないインターフェース。操作には、テキストコマンドの知識が必要とされる。

UI設計のポイント

デザインの原則

ユーザーインターフェースにおいても、デザインの基本を意識することは重要である。デザインの基本原則は、以下4つの要素で構成される。

1．接近
デザイン要素の距離や間隔を調整すること。近接を意識することで、デザイン要素同士の関係性を視覚的に表現することができる。

2．整列
デザイン要素を直線やグリッドに沿って配置すること。整列を意識することで、デザイン要素同士のバランスをとり、統一感を生み出すことができる。

3．対比
デザイン要素同士の差異を強調すること。対比を意識することで、デザイン要素の重要度を表現することができる。

4．反復
同じ色や形、フォントなどを使用することで、デザインの統一感を生み出すことができる。

一貫性

UI設計における一貫性とは、UIデザインの要素が全体的に統一されていることを指す。業界の標準や一般的に認識されているデザインパターンを使用することで、ユーザーが迅速に操作に適応できるようになる。

シンプル

必要最低限の要素を使用し、余計な装飾や複雑な機能を排除することで、ユーザーは必要な情報や機能を簡単にみるけることができる。

ユーザー目線

一般的に、人間がWebサイトなどの画面を見る際、左上から右下にかけて目線を移動させるという法則がある（Zの法則、Fの法則）。ユーザーの目線を意識しながらUIを設計することで、スムーズに閲覧してもらえるようになる。

スマートフォン対応

スマートフォンの普及により、UI設計においてもスマホ対応は非常に重要な要素となっている。あらゆるデバイスの中でもスマートフォンは特に画面が小さく、また、タップやスワイプといった特有の操作方法もあるため、個別に対応したUIの設計が必要である。

ユーザビリティテスト

事前情報を持たないユーザーに対象のUIを使用してもらい、その様子をモニターすることで、使いやすさや問題点を把握するためのテスト。これにより具体的な改善点が洗い出され、製品の品質改良につなげることができる。

ユーザーインターフェースとUX（ユーザーエクスペリエンス）

UXはUser Experience（ユーザーエクスペリエンス）の略で、ユーザーが製品やサービスを通じて得られる体験のこと。UIは、ユーザーがデジタル製品と対話する際の操作画面や操作方法を指す一方、UXは、ユーザーが製品を使用する際の全体的な体験を指す。従って、UIはUXの一部と考えることができる。UIのデザインが良ければ、ユーザーが製品を使いやすく、快適な体験を得ることができ、UXの質が向上する。