デジタルコミュニケーションとは?意味や特徴、手段、ポイント


Writer:
山崎雄司
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デジタルコミュニケーションとは、デジタル技術を活用したコミュニケーションのこと。特にビジネスにおいては、企業と顧客がインターネットなどを用いて情報のやりとりを行うことを指す。

デジタルコミュニケーションとは 


ビジネスにおけるデジタルコミュニケーションとは、企業と顧客の間で、コンピューター、電話、メール、ビデオなどのデジタルメディアを活用して行われるコミュニケーションである。

デジタルコミュニケーションの特徴 


高効率 ・低コスト

従来の広告よりもそれぞれの顧客に寄り添った情報を提供できるため、効率的。また、広告宣伝費や営業、販促費用の削減につながるため経済的である。

柔軟性・汎用性

デジタルデータは、音声、画像、テキストなどの様々な情報形式に変換できる。また、圧縮技術を使用することで、転送や保存の際にデータ量を削減できる。さらに、デジタル情報は、品質を維持したままコピーできるため、複製にも向く。

時間・場所の制約を超える

インターネットやクラウド技術を活用することで、世界中のどこからでも、いつでも情報にアクセスができる。企業は時間や場所に制約されず、世界中の顧客とコミュニケーションをとることが可能。
 

デジタルコミュニケーションの代表的な手段 


電子メール(eメール)

デジタルコミュニケーションの代表的なツール。文字数に制限がないため、重要なお知らせや伝えたい情報が多くある場合に有効的。同時に複数の相手に送信できるというメリットもある。一方で、相手のリアクションが確認できない、即時性が低いため緊急性のあるお知らせには向かない、迷惑メールに分類される可能性があるといったデメリットもある。

インスタントメッセージ

LINE、WhatsApp、Telegram など、リアルタイムでの短いテキストベースのコミュニケーションツール。会話感覚で利用することができる。アプリのインストールをする必要があるが、即時性が高く、顧客の反応や行動に直結しやすい。

SMS (Short Message Service) と MMS (Multimedia Messaging Service)

SMSは携帯電話の電話番号を宛先として、MMSはキャリア独自のメールアドレスを利用することで、テキストメッセージやメディアを端末に送受信する手段。即時性・開封率がともに高い一方で、文字数に制限があるため、情報量が多い場合は不向き。

ソーシャルメディアプラットフォーム

Facebook、X(Twitter)、Instagram など、プラットフォームを使用して、メッセージ、写真、動画などのコンテンツを投稿して共有するツール。企業や商品の認知度を高めながら顧客とつながることができる。情報流通、とくに話題量が増加することで、情報が自然発生的に拡散される可能性があり、広告費を抑えながら新規の顧客獲得も期待できる。

Webサイト・自社ブログ

「会社案内」や「商品紹介」を目的として企業が運営する。見込み顧客を獲得したり、顧客の情報を収集したり、商品やサービスの購入につなげることも可能。うまく活用することで、自社ブランドの普及、イメージ向上も期待できる。

デジタルコミュニケーションを実施する際のポイント 


ターゲットオーディエンスを理解する 

デジタルコミュニケーションの鍵は、顧客やターゲットオーディエンス(商品に興味を持つ可能性の高い人々の層)を分析し、深く理解すること。自社が保有する顧客アンケートやサイトの行動データなどと、外部データを適切に組み合わせることで、マーケティングを最適化し、人々のニーズ、興味、行動に合わせて、より適切なメッセージをより効果的な方法で届けることができる。

マルチチャネル戦略

顧客はあらゆるデジタルチャネル(SNS、メール、Webサイトなど)を使用し、目的に応じてチャネルの使い分けをしている。そのため、それぞれのチャネルに適したコンテンツとコミュニケーション戦略を持つことが重要。

定期的なエンゲージメント

顧客が欲しいと感じる良質なコンテンツを提供し続けることが重要。顧客を飽きさせない新しい情報を、高頻度で更新・発信していくことで、顧客との関係を維持・強化することができる。

フィードバックの活用

顧客からのフィードバックを収集し、それを基にビジネスの改善やコミュニケーション戦略の調整をすることが重要。

データによる意思決定

アナリティクスツールを使用して、デジタルコミュニケーションの効果を測定することで、戦略やキャンペーンの最適化を行う。

プライバシーの保護と透明性

顧客データのプライバシーを尊重し、情報の透明性を保つことで、顧客からの信頼が高まり、信頼関係を強化することができる。

動画コンテンツの活用 

より多くの情報を伝えることができる動画は、エンゲージメント率(動画に対する視聴者の反応の度合)が高い。また、視覚的な情報は顧客に感情的なつながりを生み出しやすく、ブランドのストーリーテリングにも非常に効果的。

継続的な学習と適応

消費者の好みやデジタルの世界は日々急速に変化しているため、常に最新のトレンドやツールを学び続け、変化に柔軟に対応し続けることが必要。

その他の一般的なデジタルコミュニケーションツール


企業と顧客間のコミュニケーション専用として使用されるものではないが、一般的なデジタル上のコミュニケーションに使用されるツールには以下のようなものがある。 

ビデオ会議ツール

Zoom、Skype、Microsoft Teams など、インターネットを通じて音声や映像をリアルタイムで通信し、複数のユーザーでコミュニケーション(ミーティング)をするためのツール。

コラボレーションツール 

Google Documents、Trello、Slack など、複数のユーザーがオンラインでドキュメントの作成、編集を行うことができるツール。組織やチーム内のコミュニケーション・情報共有を円滑に進めることができる。

ストリーミングサービス 

YouTube、Twitch、Netflix など、インターネットを介して、動画や音楽などのデータを受信しながら同時に再生する配信サービス。

クラウドストレージサービス 

Google Drive、Dropbox、OneDrive など、ファイルをオンラインで保存・共有するサービス。
インターネットなどのネットワークに接続されたコンピューターにあるストレージにファイルを格納でき、同じファイルにどこからでもアクセスできるのが特徴。

ポッドキャスト

インターネットを通じて、エピソードと呼ばれる音声または動画のコンテンツを提供するサービス。

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