イベントレポート
CR meet up!CR meet up!ではユーザー同士がつながる場として、
様々な企画をご提供しております。

CR meet up!CR meet up!ではユーザー同士がつながる場として、
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第2回
株式会社ユーグレナ×日本ロレアル株式会社
2022/8/26 弊社東京オフィス
カスタマーリングスを通じて、ユーザー同士がもっとつながれる場を提供したいという思いから始まった「CR meet up!」
その第2回が、2022年8月26日に弊社東京オフィスにて開催されました。トークセッションからグループワーク、交流会まで、ユーザー同士の意見が交わされた当日の模様をレポートします。
ユーグレナ×タカミの開催概要
- 今回の登壇者
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- 株式会社ユーグレナ
- 経営戦略部(※当時)
- 岩本相辰氏
- ユーグレナは、ヘルスケア事業やバイオ燃料事業、ソーシャルビジネス等を展開しています。主力商品は、食品では石垣島ユーグレナを配合した「からだにユーグレナ」、化粧品では美容成分ユーグレナエキスを配合した「NEcCO」や「CONC」「one」などです。
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- 日本ロレアル株式会社
- タカミ事業部
- 佐藤秀和氏
- 日本ロレアル株式会社のタカミ事業部では、東京表参道の美容皮膚科「タカミクリニック」で20万人以上*の肌と向き合ってきた経験から誕生したスキンケア製品を提供しています。代表製品は角質美容水「タカミスキンピール®」で、お試しサイズで肌に合うことを確認した後に定期便を申し込んでもらう2ステップのモデルを中心に事業を展開。売上の多くがECでの販売ですが、路面店のTAKAMI GINZAをはじめ、全国35カ所(当時)で店頭販売も行っています。
両社には「顧客体験の設計とツール活用のためのパートナーとの上手な付き合い方」をテーマにお話しいただきました。
トーク(1)
株式会社ユーグレナの取り組み
最初に登壇いただいたのは、ユーグレナの岩本氏。同社では「抜け、漏れ、ダブりなく施策を整理し、タスクとスケジュールを組み立てる」を念頭に、以下のような流れで顧客体験設計とツール活用を行ってきました。
施策分類の把握
課題のブレーンストーミング
現場のメンバーにヒアリング。課題をすべて挙げ、施策分類に当てはめていく。
施策分類一覧の作成
施策ごとに優先順位をつけ、現状を整理。
ツールの選定
どのようなデータ分析をしたいか、どのようなCRM/MA、DMPの機能が必要なのかを整理
プラスアルファ・コンサルティング(以下PAC)側から支援可能な施策を提示
ユーグレナが相談したCRM施策支援リストとPACが共有したWEBマーケ関連施策分類一覧から、フェーズ2ではメールやLINEによる顧客起点プッシュやアンケート設計などを支援してもらうことに。
ポイントは「パートナー企業との上手な付き合い方」。カスタマーリングスのようなツールを導入する際、導入後は問題点が多々出てきます。同社の場合、ツール活用やシステム連携においてはPAC側のサポートがあり、それによってスムーズにフォーメーションが作れたとご評価いただきました。
また、参加者に向けて、「これまで担当者の勉強や育成も兼ねながらこれらのことに取り組んできましたが、すでにさまざまな施策を実行している企業でも、定点的に施策を見返し、漏れ等をチェックすることが必要なのではないでしょうか」と訴えました。
トーク(2)
日本ロレアル株式会社タカミ事業部の取り組み
続いてタカミの佐藤氏が登壇。タカミでは、「生涯 美肌のかかりつけ」をブランドフィロソフィーに掲げており、「言葉だけでなく本当の意味での理念実現を重視し、以下のことを徹底して考えている」と話しました。
お客様の肌に誠実であること
事業のKPIを追うだけの施策やお客様の短期的な利便性のみを向上することを考えない。どうしたらお客様の肌が綺麗になり、成功体験を得ていただけるかということを日々考え続けている。そのため、例えばサイト上のお客様の行動分析をする際にも、単に操作のしやすさだけを考えるのではなく、お客様の肌のことを考えた上で「このような行動を取っていただきたい」ということまで遡っている。
カスタマージャーニーに沿ったお客様を主語にした感情・態度変容:お客様の「かかりつけ」として、何よりもお客様に長く正しいスキンケア習慣を続けていただくことを重視している。そのためには企業視点の単発・単月の発想ではなく、カスタマージャーニーに沿って、どんな状態のお客様に、いつ・どこで・どう感じて行動して欲しいかを考える
このほかにも、タカミブランドが理念実現のために重視しているポイントについて具体例を交えながらご紹介いただきました。
また、同社では、社員が自分たちの本来の業務に専念するため、プロフェッショナルなパートナーと長期的かつ友好な関係を構築し、ツール運営や分析などのテクニカルな部分の支援をお願いしています。タカミの理念に共感してもらいながら取り組めているため、「よりお客様の肌のことを考えた施策を実現できているのでは」と佐藤氏。
カスタマーリングスの活用においてはデータ連携など技術的な領域をサポートしてもらいながら、セグメント設計や配信設定は自社で実装できる状態になっており、「理念実現のための体験設計を徹底し、社内外の役割分担を明確にすることがタカミにとってのポイント」と続けました。
最後に両氏は「最適な顧客体験の設計は、各ブランドのお客様や、組織のリソースやKPIに対する考え方の違いで変わってくるため、他社の事例をそのまま取り入れても成功するとは限らないが、今日の話をヒントにパートナーさんとも上手に協業しながら取り組んでみて欲しい」と結び、トークセッションを終えました。
交流会
和やかな雰囲気で行われたグループワークと交流会

会場では、登壇企業によるトークセッションに続き、グループワークが行われました。トークセッションで紹介した施策分類シートを自社の状況に当てはめ、どのような施策を自社が実施していて、何ができていないのかをチェックすることに。グループごとに話し合いながらワークシートを記入、登壇者の両氏とPACの社員も参加し、活発な議論がなされました。さらに記載内容をもとに登壇者の両氏から気になったことについての言及があり、メールやLINE、集客に関する取り組みについて話した上で、「施策分類シートをぜひ社内で共有し、確認に使って欲しい」というコメントがありました。
会の最後には、参加企業と弊社社員を交えた交流会に。和やかな雰囲気の中、意見交換が行われ、ユーザー同士の関係を深められた会となりました。
